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近況報告、二次加工品の展示など
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すぐに続きが書けるかどうかわからないので、とりあえずここまでで、上げておきます。
100題で、文化祭当日。
将陵先輩が出張ってますよ!


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文化祭当日、校舎と体育館に囲まれた広場は、商店街から出張してきた出店が軒を連ねていた。
昼どきを若干過ぎたものの、客足はまだ衰えず盛況らしい。
校舎と体育館の、屋根から伝う雨どいの一部に結びつけた、赤いビニール紐が風にはためく。
グラウンドが明日の体育祭に備えて、部外者立ち入り禁止となっているおかげで、猫のような額に人口が密集していた。

「総士、クラスの出し物が見たかったら、行ってきてもいいぞ」
「……何言ってるんですか。そんな余裕はありませんよ」

ほとんど顔見知りしかいない島で不審者チェックもなかろうが、生徒会は校門脇にテントを設営し、入場者に記名をしてもらう。
それと引き換えに体育館の演目やら、各クラスの展示場所が書かれたパンフレットを手渡すことになっているのだ。
何にせよ、生徒会室では身動きが取れないので、ここが仮設本部となっている。

「本部の留守番くらい俺がやるしさ。いざ何かあれば、優秀な副会長が駆けつけてくれるだろ?」
「生駒先輩に同情します」

肝心の生駒祐未は現在、舞台の袖で進行係を勤めているはずだ。
そう簡単に飛んで来れるものでもなかろうに、本気か冗談か判断がつかないことを、ときどきこの生徒会長はおっしゃってくれる。
剣司がもし生徒会長になって、自分がサポートに回ることになったらこういう関係になるのだろうかと、総士はその未来予想図に少々げっそりとした。

「ははは。……楽しんでこいよ。裏方で演出するのは生徒会の役目だけどさ、俺たちにだって楽しむ権利くらいある。全力投球は総士の悪い癖だぞ?」
「要領が悪いということですか?」

何でも完璧にこなさなければ、気が済まない総士だ。
欠点を述べるような遼の言い方にかちんと来る。
そんな総士に遼は目を細めてみせた。

「お前一人が苦労する必要はないって話。上手く折り合いをつけてやれよ」

子ども扱いされているようで癪だが、学校という世界は基本的に年功序列で、アルヴィスとは違う。
精神面でも肉体面でも、子供のうちでの一年の差は、大人のそれと比較にならないくらい大きかった。
先天性の疾患で、学校を休みがちな先輩を見上げ、ため息を吐いて席を立つ。

「……行ってきます」
「帰りに焼きそば、よろしくなー」

総士がしばし悩んで出した結論に、遼は手を振って答えた。


-------------

続く
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